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【看護師退職体験談①】新卒3ヶ月で病棟を退職した話と退職後の生活・働き方

仕事・学校が辛い

こんにちは!かおり(仮名)と言います!

私は現在、派遣看護師として活動しており、病棟やクリニックには勤めていません。
前職は大学病院の脳神経外科病棟に勤務しており、新卒からわずか3ヶ月程度で退職しました。

今回は、私が仕事を辞めた時の状況や理由を詳しく書いていこうかと思います。

いつかこの記事が退職することに悩んでいる看護師さんのお力になればと思います。

今回お話ししていくこと

  • 大学病院に就職した理由
  • 就職後の生活
  • 3ヶ月で退職した理由や退職のキッカケ
  • 退職後の生活
  • 退職を悩んでいる方に伝えたいこと

大学病院に就職した理由

「単純に就職先を探すのが面倒だったから」

結論から言うと、「就職先を探すのが面倒で、なんとなく就職試験を受けた病院がそこだったらから」です。

私は看護学生時代、大学病院附属の看護学校に通っていました。そのため、看護学校の学生の8割〜9割はそのまま大学病院にエスカレーター式に就職していきます。

当時の私は、周りの友達にも流されやすい性格だったため、「友達と同じ附属の大学病院に就職しよ〜」と考えていました。

また、希望する病棟は脳神経外科にしました。なぜなら実習で脳神経外科に行った際に、高次脳機能障害により体が全く動かせない患者さんが数ヶ月後には歩いている姿を見て感動したからです。

とてもありきたりな理由ですが、その時の私は、単純で物事を楽観的に捉えており、「とりあえず3年は続けて行こうかな〜」と適当に考えていました。

その後、就職試験を受けて、無事に内定をもらうことができました。

しかし、それが地獄の生活の始まりでした。

就職後の生活

  • 朝7:00に出勤し夜20:00に帰宅する生活
  • 毎日のように課題が出される
  • 睡眠時間は4時間〜5時間程度
  • 新しい業務を覚えるのに必死
  • 色々な先輩から詰めらストレスMAX

就職前は「とりあえず3年は続けてみよう」と楽観的に考えていましたが、実際に就職してみると日々を生き抜くのに必死でした。

まず朝は6時に起きて前日やり残した課題を行います。幸い、寮生活で通勤時間は徒歩10分程度でした。そのため、朝6時半くらいに部屋を出て7時前に病棟に着いていました。

申し送りは8時半からですが、新人なので情報収集に時間がかかります。その日の受け持ち患者の情報が少しでも不足していれば先輩から「あなたの情報不足のせいで患者が危険に晒されるんだよ?」「どうしてこんな簡単な情報も取れないの?」と責められます。

そのため、朝は7時くらいに病棟に着いて1時間半かけて情報収集を行っていました。

申し送り後、ラウンドや処置を行いますが、フォローの先輩から「どうしてこの処置を行うの?」「根拠は?」と容赦無く詰められました。

お昼休憩は10分程度しかもらえず、午後もラウンドやケア、検査出しなど様々な業務を行っていきました。

その後、先輩の指導を受けながら記録を書き、業務終了後にはその日ペアだった先輩と振り返りをしていきます。この振り返りの時も「あなたのここがダメだった」「どうしてできないの?」と厳しい言葉を浴び続けられました。

もちろん振り返りの時間分の残業代は貰えず、帰宅時間は夜の20時を過ぎることもありました。

そして帰宅後はその日の課題を行い、いつの間にか疲れて眠ってしまう毎日が続きました。

圧倒的な業務量を前に、私たち新人看護師は、一つ一つの業務を覚えることに必死です。それに加え、長時間労働や先輩からの厳しい指導、山積みのような課題が私を追い込んでいきました。

次第に食欲がなくなり、業務中のミスも増えていきました。ミスをすれば怒られ、より萎縮してしまいます。

たくさん怒られる日々の中で、「自分は何てダメな人間なんだ」と思い込むようになり、夜眠れない日が続きました。そしてさらにミスをするという悪循環に陥っていきます。

また、脳神経外科は急性期病棟のため、検査やオペ出し、入退院の手続きなどとても忙しい病棟でした。そんな病棟の特性もあり、優しい先輩に相談しようとしても、忙しく動き回っていてなかなか相談することができませんでした。

誰にも相談できず、ミスが増えて夜眠れない日々が続く毎日。この頃は毎日が憂鬱でした。

退職した理由や退職のキッカケ

友人から言われた一言「無理に頑張る必要ないよ。職場の人と一生関わるわけじゃない」

憂鬱な毎日が続く中、私を心配してくれた友人が遊びに誘ってくれました。

今となってはその友人にとても感謝していますが、当時の私は、遊びに行ける気力もなく、もう何もかも嫌すぎて周りの人間関係を断ち切りたいとさえ考えていました。

しかし、友人は半ば強引に私を誘ってくれ、数ヶ月ぶりに外出をしました。

毎日に疲れ切っていた私は、「もうどうにでもなってしまえ」という感情から、友人に今の状況を話しました。日々眠れていないことや仕事がキツいということ、先輩から毎日責められていることなど全てを話しました。

黙って全てを聞いてくれた友人は「あんたはもう十分頑張ってんで。だから仕事辞めてみたらどう?別に職場の人と一生関わっていくわけじゃないし、あんたが職場辞めることで幸せになれるんならそれが一番やと思う」と言いました。

私は、「仕事ができないのは自分が悪い。もっともっと頑張らなきゃいけない」と自責の念に囚われていたため、友人から言われた言葉にハッとしました。

また、その友人は定職には就いておらず、派遣看護師として、単発の仕事をしていました。そのため、「病棟辞めてもどうにかなるし、むしろ今の方が気楽だし稼げるよ」と話をしてくれました。

その言葉に勇気をもらい、私は退職することを決意しました。

退職方法とその時の悩み

職場での人間関係が最悪だったため、私は退職代行を使って退職しました。

ツイッターで調べてみればわかりますが、退職代行を使って退職している看護師さんは多いです。

しかし、退職代行を利用するにあたって様々な不安がありました。

  • 本当にこのまま辞めてしまって良いのかな
  • 直接話さずに退職してどう思われるかな
  • 絶対私の悪口言われるだろうな

一旦は退職を決意したものの、様々な不安が頭をよぎり、なかなか退職することに踏み出せずにいました。

周囲からは「退職を決意したら早めに言った方がいい!」「自分の時間がもったいない!」と言われいましたが、私はそこまで行動力のある人間ではなく、一度決めたことでもまた思い悩んでしまうことがあります。

そんな私を見かねた友人が、「私が退職代行と連絡をとってあげるよ!」と言い、私の代わりに退職代行に連絡してくれました。

今思えば、あの時友人が退職代行を使ってくれなければ私は今も病棟で働き、鬱になっていたかもしれません。

退職後の生活

★派遣・単発の仕事を行い、フリーの看護師として働いています★

退職代行で無事に退職をし、私はお金を溜めるために実家に帰省しました。

帰省後、2ヶ月ほど心を休める期間とし、様々な場所へ遊びに出かけ自分の好きなことをしました。

その後私は派遣・単発求人専門の【看護のお仕事派遣】や、ツアーナースの求人専門の【日本ツアーナースセンター】に登録し、様々な単発のバイトを行っています。

ツアーナースは求人にもよりますが、日給が1万円〜3万円で臨床経験3ヶ月の私でも問題なく就業できます。

病棟時代は時給に換算すると1000円行くか行かないかくらいで激務をこなしていたので、今考えると本当にブラックだったと思います。

月に15日程度仕事を行い、残りの日々で自分の好きなことをしています。月給が病棟時代に比べて少し減りましたが、十分に生活できる程度の収入はあります。

「定職につかなければ将来が不安」と思うこともありますが、私は今の働き方が自分に合っていると思います。あまりガツガツ仕事をせず、自分のプライベートを優先する生き方の方がストレスを感じることなく、毎日が充実しています。

退職を悩んでいる方にお伝えしたいこと

  • 誰かに相談することの大切さ
  • 無職になっても案外生きていける
  • 職場の人と一生関わっていくわけじゃない

誰かに相談することの大切さ

私は病棟時代は仕事に忙殺される日々を過ごしていました。長時間労働や先輩からの圧力、山のような課題から逃げられることができず、塞ぎ込んでいました。

日々、「なんでこんなに自分はダメな人間なんだろう」と自責的な思考になってしまい、誰にも相談することができませんでした。

あの時はとっくに自分のキャパシティを超えていたのだと思います。

皆さんにお伝えしたいのは、「自分の限界を迎える前に、誰かに相談すること」です。

ちょっとでも「無理!」「辛い!」と感じたら誰かに話すことをお勧めします。ストレスが溜まっていなくても日々の愚痴を話すだけでも構いません。とにかく自分の感情を誰かに吐き出してください。

吐き出す相手がいなければSNSでも構いません。

私は過去の経験から、自分自身で溜め込んでしまう前に誰かに相談することの大切さを学びました。

無職になっても案外生きていける

無職と聞くと、収入を得られず非生産的に日々を過ごしているようなイメージがありますが、案外無職でも生きて行けます。

私のように派遣看護師でなくても、飲食店やコンビニでバイトして生活費を稼ぐこともできますし、CrowdWorksやランサーズなどで仕事を探すこともできます。

特に上記のようなクラウドソーシングサービスは、素人でもできる仕事がたくさんあり、スマホひとつで始めることができるためお勧めです。

病棟時代は、「この仕事を辞めたら収入がなくなって生きていけない。絶対に辞められない」と考えていましたが、いざ無職になってみるとそんなことはありませんでした。

確かに病棟時代よりは月収は安定しませんが、それでも月に19万円ほどの収入を得ることができています。また、同じ派遣看護師さんの話を聞いて思ったのが、「世の中には病棟をやめて派遣をしている人はたくさんいる。病棟を辞めても死ぬわけじゃない」ということです。

コラム:次にお勧めしたい記事はこちら

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【あらすじ】
慢性的な人手不足を理由に、なかなか辞めさせてもらえなかったあかり(仮名)さん。どのようにして退職できたのでしょうか? 退職を阻止してくる師長との戦い方が紹介されています。

【あらすじ】
新卒4ヶ月で病棟を辞めたさやまさんの現在の月収はなんと100万円超えです。4ヶ月で辞めた驚きの理由と現在の働き方とは?

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