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【看護師退職体験談②】看護師3年目で病棟を辞めて保育園看護師になった話〜病棟を辞めさせてもらえない時の対処法〜

仕事・学校が辛い

ご覧いただきありがとうございます。

私はあかりと申します。前職は総合病院の小児科に3年間勤務しており、現在は保育園看護師として働いています。

小児科病棟に勤めていた時はとにかく忙しく、夜勤の時の仮眠時間もほぼありませんでした(笑)
過酷な業務に身も心もすり減らした末、逃げるように退職していきました。

今回は、私が仕事を辞めた理由や退職までに行った準備などを詳しく書いていこうかと思います。

いつかこの記事が退職することに悩んでいる看護師さんのお力になればと思います。

今回お話ししていくこと

  • 小児科病棟の業務内容
  • 退職するまでにやった3つの行動
  • 簡単に辞めさせてもらえる方法
  • 退職後の生活/実際に使った転職サイト
  • 保育園看護師になろうと思った理由
  • 退職を悩んでいる方に伝えたいこと

小児科病棟の業務内容

バイタル測定、点滴や処置の介助、在宅指導など

皆さんは小児科看護師に対してどのようなイメージを抱いていますか?

「子どもに癒されながら和気あいあいと楽しく看護してそう!」と、そんな風に捉えている方もいるかもしれません。

しかし、それは幻想に過ぎません。当時の1日の仕事内容を大まかに書くと

7:00    出勤・情報収集
8:00    申し送り
8:20    点滴作成・ラウンド(バイタル測定)
10:00   抗生剤投与や処置の介助(ルンバール、マルク、レントゲン)など
12:00   数分でお昼休憩を済ませ、すぐに午後のケアへ
15:00   在宅指導(患児が一時帰宅する際の注意点などを説明)
17:00   記録ややり残したケア
19:00  帰宅

こんな感じの1日を過ごしていました。定時は16時半なのですが、当然その時間に終わるわけがなく、毎日帰宅は19時過ぎでした。

ほとんどがサービス残業で、家に帰ってからは疲れて眠ってしまうことが多かったです。

また、小児看護の場合、対象が幼稚園〜中学生くらいの年齢の子供たちのため、レントゲンや胃ろうなどの処置をする際は必ず介助につかなければいけませんでした。そうしないと泣いたり、暴れたりして処置が円滑に進まないからです。

さらに、小児看護では患児の親との関わり方も重要になっていきます。

中には過保護な親も多く、「うちの〇〇ちゃんの様子はどうですか!?」と頻繁に電話をかけてきたり、あるいは逆に全く面会に来ないような親もいます。

小児科ではある程度状態が良い患児の場合、一時的に自宅に帰すことがあります。その際に、胃ろうを造設している子どもや医療的ケアが必要な子どもには親に対して、一時帰宅中にやって欲しいケアを習得してもらうために、在宅指導をしていかなければいけません。

自分の子どもに対して全く関心のない親だと、在宅指導をしてもまるでやる気がなく、子どもの命が危険に晒されます。そういった場合、親への対応をチームで考えていかなければいけないのですが、その辺りの関わり方は本当に難しかったです。

また、当時の病棟は同期が私含め3人いましたが、3人とも競争意識が強く、「絶対に他の同期より仕事ができるようになってやる」と考えていました。そのプレッシャーもあり、精神的にも疲弊していきました。

昼休憩も数分しか取れず、自分の記録をやる暇もなく、毎日が忙しくすぎる日々に嫌気が差し、私は3年目の夏に辞める決意をしました。

しかし、病棟の師長にはそう簡単に辞めさせてもらえませんでした。

退職するまでに取った3つの行動

「師長に退職の意思を伝える」
「他の人の退職方法を調べる」
「ボイスレコーダーの購入と退職届の準備」

それぞれ一つ一つ見ていきましょう。

師長に退職の意思を伝える

これは退職するまでに誰もが経験することの一つです。

私が退職を決意したのが3年目の夏でした。退職を決意して数日後、師長に「お話ししたいことがあるのでお時間が取れる日ありますか?」とあらかじめアポを取りました。

師長は「わかった!後で時間の取れた時に声かけるね!」と返事をしましたが、数週間経っても声がかかることはありませんでした。
これはのちに知ったことですが、うちの病棟の師長は性格が悪く、スタッフが辞めようとするとそれを全力で阻止してくるタイプだったんです。

看護師業界は慢性的な人で不足であるため、管理職の立場である師長からしても、そう簡単にスタッフに辞めてほしくはありません。しかし、私たち労働者にも辞める権利はあります。

この時点で私は、「あ、この師長は私を辞めさせる気がないんだな」と判断し、すぐに次の行動に移りました。

他の人の退職方法を調べる

同じ病棟の先輩やTwitterやネットなどで他の人の退職方法を調べました。

まず、私より前に退職した同じ病棟の先輩方はどのような手順で師長から退職を勝ち取ったのかを調べました。

次にTwitterやGoogle検索などで「看護師 退職 師長への伝え方」と検索し、どのように師長に退職の旨を伝えればいいのかを調べました。

特に看護師界隈のTwitterは、退職体験談が豊富にツイートされているので、退職に悩んでいる方は一度見てみることをお勧めします。同じSNSであるInstagramで退職方法を調べることもできますが、Instagramはどちらかというとキラキラ看護系アカウントが多いため、本音で愚痴を話すことができるTwitterの方がいいでしょう。

ボイスレコーダーの購入と退職届の準備

「退職届」と「退職願」の違いをご存知でしょうか?

退職願⇒職場に退職を願い出るもので却下される可能性もある
退職届⇒会社に退職の可否を問わず、自分の退職を通告するための書類で、会社は拒否できない

民法の第627条には労働者は一方的な意思表示によって一定期間の後に会社を退職できることが認められています。退職願だと却下される可能性があるため、一方的に退職できる退職届の準備をしました。

また、万が一退職届を拒否された時のためにボイスレコーダーを購入し、労働基準監督署に証拠を提出できるように準備しました。

そして一向に面談してくれない師長に対して、退職届を提出し、一ヶ月後無事に退職することができました!

退職届を受け取った師長は唖然としていましたが、「仕方ないわね」と一言言って受け取ってもらえました。

簡単に辞めさせてもらえる方法

退職代行を使う

退職代行は相手と直接話すことなく簡単にやめることができます。

中でも【退職代行ガーディアン】は即日対応で、労働組合が運営しているため、低費用で対応してくれることが特徴的です。

今回の私のように、退職したいと決意しても師長が対応してくれない場合もあります。多くの看護師さんは同じような経験があるのではないでしょうか。その際に、退職代行は有効です。

また、Twitterで調べてもらえればわかるように、実際に退職代行を使って退職した看護師さんもおり、体験談を載せているアカウントもあります。

  • 直接話さずに退職したい
  • 病棟のスタッフに会わずに退職したい
  • 周りの目が気になる

このように考えている方はぜひ退職代行を使ってみてください。

退職後の生活と実際に使った転職サイト

退職後、1〜2週間は実家に帰り、ダラダラと過ごしました。看護師としての経験年数はある程度あったため、特に転職に焦ることなく、自分の好きなことをしてそれまで溜まっていたフラストレーションを発散していました。

その後、ハローワークに行ったり、複数の転職サイトに登録し、職探しを始めました。

転職サイトは「連絡がしつこい」「希望した条件ではないところを紹介される」などの悪い口コミが目立ちますが、ハローワークにはない求人を扱っていたりするため、看護のお仕事マイナビ看護師≪登録無料≫などの複数の転職サイトに登録しました。

一口に転職サイトと言っても、担当の人との相性や紹介してもらえる求人の質などもあるため、複数登録しておいた方がメリットがあります。


私は小児科病棟で働いていたため、次の就職先も小児に関わる仕事を選んでいきました。しかし、病棟は拘束時間が長く、業務にも疲れ果ててしまったため、障害児のデイサービスか保育園看護師で迷いました。

保育園看護師に決めた理由は、ちょうどTwitterで保育園看護師の方の体験談を目にし、定時で帰れることや医療的処置が少なく責任が重くないということを知ったため、保育園看護師を選びました。

また、疾患を持っていない子どもたちと関わりたいという想いがあったため、保育園看護師を選びました。

保育園看護師になってから

園にもよりますが、私の園の看護師は2人体制でした。看護師の経験年数は不問だったため、私がくる以前は臨床経験3ヶ月の看護師さんがいたそうです。

勤務初日、出勤時間は8時半だったため、念の為8時に着いていました。すると、保育士さんから「あら!だいぶ早いんじゃない!? ちゃんと8時半に来ていいんだからね!」と言われました。病棟時代は出勤時間よりも30分前に来ていないとダメという暗黙のルールがあったため、この時点で「転職してよかった!」と思いました。

勤務内容も、保育士さんとほぼ変わらず、子どもたちとたくさん関わることができました。病棟時代は患児の命を背負って仕事をしていたため、その分精神的に疲れていましたが、今はプレッシャーを感じることなく、伸び伸びと仕事をすることができます。もちろん、園児が怪我や嘔吐をした場合は迅速に対応する必要がありますが、それでも病棟と比べたらだいぶ楽です。

そして、勤務終了時間になったら「お疲れ様!」と声をかけてくれ、残業なしで帰ることができました。

保育園看護師になってまだ日は浅いですが、残業もしないし(万が一残業した際は、残業代を払ってくれる)、拘束時間も長くないため、とてもいい職場だと思います。

退職を悩んでいる方に伝えたいこと

  • 師長が退職を阻止してくる
  • 退職してもこの先やっていけるのか不安

このように様々な理由で今の職場を退職することを迷っている方にお伝えしたいことがあります。

それは、「一度きりの人生だから思い切って踏み出して欲しい、退職することは怖いことじゃないということです。

「退職」と聞くと、人生の一大イベントのように感じられます。しかし、看護師という職業は離職率が高く退職している人もたくさんいます。病棟で働いているとなかなか実感することができませんが、実際に退職してみて、色々な方と関わるようになり、「退職しても別に人生終わるわけじゃないんだなぁ」と学びました。

師長が退職を阻止してきた場合は、退職代行を使うことをお勧めします。私の周りでも退職代行を使い、後腐れなく辞めていった人たちがいます。

あなたの一度きりの人生なので思い切って好きなように生きてください。

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