初めまして!さとみ(仮名)と言います。
前職は急性期病棟に勤めており、10ヶ月間の病棟勤務後、2ヶ月の休職期間を経て、現在は施設看護師をしています。
施設看護師にも介護老人保健施設や障害児施設など色々種類がありますが、私が働いている所は有料老人ホームです。現在働いている施設では残業がほぼなく、人間関係も良いため毎日働くことが楽しいです。
今回は前職場と今の職場の労働環境の違いや、休職に至った理由、施設看護師の特徴などを詳しく書いていこうかと思います。
今の職場に悩んでいる方や施設に転職しようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
- 急性期病棟の労働環境
- オススメの転職サイト
- 施設看護師の労働環境
急性期病棟(大学病院)の労働環境
私は大学病院の急性期病棟に勤務していました。
就職する前は、「憧れの大学病院でバリバリ働くぞー!」と意気込んでいましたし、「救命の認定看護師になりたい!」という夢を持っていました。
期待と少しの緊張を胸に、いざ就職してみると、そこは地獄でした。
まずは受け持ち人数に驚きました。7人の患者さんに対して看護師1人がいる「7対1看護」と言われていたのですが、実際は13〜15人の患者さんを受け持ちます。しかも急性期病棟のため、検査や処置、急変などさまざまなイベントが発生し、病棟内を走って移動していました。夜間帯でも輸血や緊急胃カメラなどの急変対応に追われることもあり、仮眠が全くできない日が多々ありました。
残業が月に50時間以上あり、毎日の帰宅が21時頃でした。7時に出勤して21時に退勤しているので、労働時間が14時間です。
そのため、朝は6時に家を出て夜は22時に家に帰る生活を約10ヶ月続けていました。
また、私の病棟では月毎に決められた課題があり、それらをレポートにして主任に提出する決まりでした。当然のように業務中は忙しく、レポートを書く時間がないため、朝早めに出勤して課題を行っていました。そのため、朝は基本的に6時半から7時には出勤していました。
私が使った転職サイト
私が使った転職サイトはマイナビ看護師≪登録無料≫です。他の方の記事では複数の転職サイトに登録することをお勧めされてますが、私はマイナビにしか登録してませんでした。
【他の方の退職体験談はこちら】
確かに、複数の転職サイトに登録することで多くの求人を見ることができますし、その分転職の幅が広がります。
しかし、複数の転職サイトに登録することで、担当エージェントの人と連絡を取る頻度が増えたり、転職活動に時間を取られ、プライベートの時間がなくなってしまうのが嫌だったため、一つの転職サイトにしか登録しませんでした。
私がマイナビ看護師≪登録無料≫に登録した理由は、マイナビの企業自体が大きく、認知度が高かったからです。みんなが全然知らないような転職サイトに登録するより、誰もが知っている転職サイトに登録した方が安心だと思いました。
また、マイナビに登録する際に、備考欄のところに「頻繁な求人紹介が苦手なので連絡は控えて欲しい」と書いておきました。すると担当エージェントの方もそのことを考慮してくれ、頻繁な連絡を控えてくれました。
転職サイトのよくある口コミの一つに「連絡がしつこい」と悪評を書く人がいますが、頻繁な連絡がありがたい人もいます。例えば、より多くの求人情報を見たい人にとっては、担当からの連絡頻度が多いのはありがたいことです。逆に私のように転職に消極的なタイプは連絡頻度を控えて欲しいと思いがちです。
ただ、こちら側の要求を無視して一方的に連絡がしつこかったり、求めている条件と全く異なる求人を紹介してくる転職サイトは利用しない方が良いでしょう。
施設看護師の労働環境
勤務施設によって多少の差はありますが、私が勤めている有料老人ホームでの労働環境は上記の通りです。
看護職だけではなく他職種も優しい
まず、看護師だけでなく医師やリハビリ職などが全員優しいんです。初めての勤務の際、先輩看護師から「私たちは基本的に怒ることはないから安心してね。怒っても相手が萎縮しちゃうだけだし、周りの雰囲気が悪くなるだけだからね」と言われました。
それを聞いた瞬間私は泣きそうになりました。病棟時代は、ことあるごとに先輩から「邪魔」と罵られ、何かにつけて怒られる日々でした。また、医師から怒られることも多く、ピッチをかけても第一声が「何?今忙しいんだけど?」と怒り口調で言われることもありました。
そんな労働環境の中で10ヶ月働いてきた私にとって、先輩看護師や医師は恐怖の対象でしかありませんでした。しかし、施設勤務の初日に言われたその一言で、「先輩」という存在が恐怖の対象から尊敬の対象へと変わりました。「私も後輩ができたらこんな風に声をかけてることができるような人になろう」と思ったのです。
また施設の医師や理学療法士もとても優しく、「スタッフ全員で入居者さんをサポートしていくから分からないことがあったらなんでも聞いてね」と声をかけてくれました。
出勤時間も遅く、1時間前出勤を強制されない
病棟時代と違い、出勤時間が9時・退勤時間が18時なため、朝は8時に起きて出勤しています。8時半に出勤しても先輩もまだ来ていないことも多く、9時ギリギリに出勤しています。
退勤に関しては、着替えが終わってからタイムカードを押せるため、定時を過ぎてから5分後には退勤することができます。
記録は急変やイベントがあった人のみ記載する
病棟時代は、SOAP・経時記録・必要度・栄養評価など様々な種類の記録を受け持ち患者全員分を記載していました。しかし、施設では記録は基本的には急変やイベントがあった人のみ記載します。そのため、記録にかかる時間が少なく、日によっては全く記録しない日もあります。
また、病棟だと患者さんが転倒した際にインシデントレポートを書いてスタッフ全員で話し合って対策を考えます。しかし、施設では「転ぶもんは転ぶんだから仕方ないね〜」という考えなので話し合いはしませんし、インシデントレポートも書きません。
こういった無駄な話し合いがない部分が施設の良いところです。
さらに記録の際には施設から付与されるスマホを使うことができます。また、スマホは1人1つ支給されているため、病棟の時のようにパソコンを取り合うこともありません。スマホの方が操作性もあり、施設全体にWi-Fiが繋がっているためす分からないことをすぐに調べることができます。
他にも
- 夜勤がないため生活リズムが狂わない
- 給料が病棟時代とさほど変わらない(手取り1万〜2万円くらいしか変わらない)
- 処置が少ないため、暇な時は入居者さんと雑談していることが多い
- ナースコールは介護士さんが対応してくれる
- やりたくない処置があればやらなくていい
- 定時になった瞬間に先輩から「帰ろう」と言ってくれる
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