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【看護学校の3年間をまとめてみた】看護学校の生活はキツい?実習やテスト前は寝れないのが当たり前?

進学

  • 看護専門学校って実習中やテスト前は忙しすぎて寝れないって聞くけど…
  • 看護専門学校のテスト教科って30教科もあるってほんと?
  • 3年間の学校生活ってどんな感じなの?

こんな風に看護専門学校の生活に疑問を持っている方は多いと思います。

そこで今回は、実際に看護専門学校を卒業した筆者が、具体的な学生生活をわかりやすく紹介していきます。

これから看護専門学校に進学する予定の方や、看護専門学校の生活に興味を持っている方の参考になれば嬉しいです。

★この記事はこんな方向け★

 

  • 看護専門学校に進学予定の方
  • 看護専門学校の学生生活に興味を持っている方
  • 看護専門学校に進学するか迷っている方
 

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1年目の生活

入学して1年目の学校生活の特徴はこちらです。

  • 授業量がめちゃめちゃ多く、覚えることもたくさんある
  • テスト科目は3年間の中で最も多い学年である
  • バイトをする時間や遊ぶ時間は全然ある

項目に沿って順に見て行きましょう

授業内容

【1年生の授業の特徴】
授業量が多く、覚えることがたくさんある!!

学校によって差はありますが、この時期は下記のようなことを学んでいきます。

  • 人体の解剖生理
  • 病理学や微生物学
  • 生化学
  • 看護と法律
  • 看護理論
  • 日常生活援助論
  • 英語や哲学
  • 音楽や体育などなど…

入学して1年目は、『人体の解剖生理』や『病理学』といった専門的な科目から、『英語』や『音楽』などの強教科目も学んでいきます。

特に『人体の解剖生理』は、これまで高校では聞いてこなかった単語や語句がたくさん出てくるため、とても難しく、多くの学生が理解することができません。

イメージとしては高校の『生物』の授業の延長線ですが、先生達も難解な言葉で説明したり、教科書の範囲が膨大であるため、毎年多くの学生がこの授業で赤点をとります。

また、1年生では授業量が多いことが特徴的です。

そのため、基本的には毎日フルコマ(1日4コマ)で、9時〜16時30分まで椅子に座って講義を聞かなければいけません。中には1日5コマ続きの週があったりするので9時〜18時まで座り続けることもあります。

高校の授業は1コマ50分が限度ですが、専門学校や大学では1コマ90分となります。人間の集中力は90分も長く続かないので眠ってしまうこともあります。

ちなみに筆者は、講義中は大事なところ以外はスマホで漫画を読んでいました。

演習内容

【1年生の演習の特徴】
ベッドメーキングや移乗など看護技術の基礎となるものが多い!!

【演習とは?】

  • 5〜6人ずつのグループに分かれて、それぞれ看護師役・患者役を決めて看護技術のロールプレイを行う授業のこと

「演習」というのは、学校にある演習室で洗髪や清拭などの看護技術をロールプレイする授業のことを言います。

演習室にはベッドやオーバーテーブルなどが置いてあり、患者さんが過ごす環境が再現されています。

そのため、演習では、5〜6人ずつのグループに分かれ、患者役・看護師役をそれぞれ決めて様々なテーマに沿ってロールプレイを行います。

1年生の演習では、洗髪や清拭、体位交換などの基礎的な看護技術を演習で学んでいきます。

実際に行う看護技術の手順や根拠、注意事項などを記載したレポートを事前に準備し、当日はそのレポートを見ながら演習に臨みます。

演習後はグループワークを行い、学んだ点や気づいた点などをディスカッションしていく感じです。

ちなみにほとんどの学校が、演習時のレポートは手書きと指定されています。(電子化が当たり前のこの時代にあえて手書きのレポートを指定してくるのは、おそらく苦労すること自体が目的なのでしょう。看護学校は意味のないことばかり強制してきます。)

ちなみに基本的には演習は男女混合で行います。

そのため、体位交換の際には患者役の女子を抱いたり、洗髪の際には患者役の女子の髪の毛を洗ったりします。

看護男子
看護男子

好きな女の子の髪の毛を洗える!なんて素晴らしい所なんだ看護学校!

そう思うのも束の間…このあとは地獄のテスト期間がやってきます

【看護学校に憧れを持っている男子必見の記事はこちら】

期末テスト

【1年生の期末テストの特徴】
テスト科目が多いので本当に辛い…この時期に辞める人が続出する

「授業内容」の章でも触れましたが、1年生は専門科目だけでなく教養科目もあるためテスト教科がかなり多いです。

筆者の場合、1年目の前期のテスト教科数は、

25科目でした

これを5日間で行うため、1日5科目という悪魔のような日程でテストは行われていきます。

その中でも人体の解剖生理や生化学などは専門的な内容であることに加え、授業で使うレジュメの量がとても多いため、赤点を取る人が続出します。

学校にもよりますが、再試をうけるのに1教科1000円〜5000円ほどの再試料金を払わなければいけません。

多い人で20科目ほど落としていた人もいたので、再試代を1教科2000円とすると、合計4万円です…恐ろしいですね。

ちなみに、「こんなクソみたいな看護学校に1円でもくれてやるか」と考えることで勉強に対するモチベーションがあがっていきますので、再試を回避できます。

また、このテスト期間を経て、「辞める人」がふるいにかけられていきます。

「テストたくさん落としてしまった。私には看護学校は向いていないのかも」

そう感じてしまい、退学していく人が続出します。

筆者の学校では、1年の前期テスト終了後、5人ほど退学していました。

実習内容

実習とは、実際に病院にいき、患者を受け持ちながら看護を学んでいくことを言います。

1年生のこれといって実習はありません。

私生活

【1年生の私生活の特徴】
辛いことがテストだけなので、比較的時間に余裕がある!

1年目は実習や国試がないため、多くの余暇時間があります。

週6のシフトでバイトに励む人もいれば、毎日呑みに明け暮れる人もおり、自由に大学生活を満喫できます。

ただここで一点注意したいことがあります。それが、

男女関係です

看護学校は女子が多いというその特性から、女子同士の持つネットワークの強さはそんじゃそこらのコンピューターを遥かに凌駕します。

そのため、噂が広まるのは一瞬です。

「〇〇と〇〇がヤッたらしい」
「〇〇の彼氏は××らしい」
「〇〇の性癖は△△らしい」

などありとあらゆる噂が飛び交います。男女関係には気をつけましょう。

1年生の方にアドバイス!

筆者のもとには普段からたくさんの相談が寄せられています。

そのうちの一つがこちらです。

「1年生のうちから国試対策をしたいのですが、何から始めるべきでしょうか?」

1年生のうちは、座学や演習など、全てのことが初めてだらけなため、戸惑いや焦りから「今のうちから国試勉強を始めないと間に合わないのではないか!?」と思ってしまいますよね。

筆者自身も1年生のうちは同じように感じていました。

しかし、国試対策は最終学年の夏からで全然間に合います。むしろ多くの学生が最終学年から国試勉強を始めます。

特に今の時代、YouTubeやInstagramには看護学生向けの分かりやすいコンテンツがたくさんあるため、早い時期から焦る必要はありません。

そのため、1年生のうちはなるべく自分の好きなことや自己投資に時間とお金を使うといいと思います。

友人と明け方まで飲み明かす。
一人でドライブに行く。
マネーリテラシーをつける。

特に友人との思い出づくりは、後の人生において大切な宝物となります。国家試験は落ちてももう一度受けることができますが、友人と過ごしたり自己投資に励むことはその時にしかできません。

「そうは言うものの、やっぱり国試は不安です…」

と思う方は下記のようなことから国試対策を始めてみるといいかもしれません。

  • 「臓器の正常な働きと仕組み」をイラスト付きの参考書などで理解する
  • InstagramやTwitterなどで勉強垢を作ってみる
  • 国家試験の問題集を買ってどんな問題が出題されているのか見てみる

特に「臓器の正常な働きと仕組み」を簡単に理解するということは、国試勉強だけでなくその後の臨床においても非常に重要なこととなります。

筆者のYouTubeでは解剖生理をわかりやすく説明しながら病態を解説しているので低学年や一般の方にも理解しやすい内容となっています。よかったらチャンネル登録してくださると嬉しいです。

【下記の記事ではオススメの国試問題集を紹介しています】

2年目の生活

入学して看護学校の辛さを徐々に理解してきた2年目。ですがこの先も辛いことは続きます。

そんな2年目の特徴がこちらです。

  • 解剖生理から病態や治療を学んでいく
  • 看護技術が「成人看護学」「老年看護学」など、専門性を増してくる
  • 各授業から色々な課題が出される!!
  • 実習が始まる
  • バイトや遊びの時間はまだある

詳しく見ていきましょう。

授業内容

【2年生の授業の特徴】

  • 領域別の看護を学ぶ
  • グループワークが増える
  • 解剖生理から病態学を学ぶ

2年生になってくると、看護学の授業が専門性を増してきます。それぞれ領域別に、「小児看護学」「老年看護学」といったように、成人の人だけでなく、高齢者や小児への看護を学習していきます。

【看護学はこんな感じで分かれているよ】

  • 成人看護学
  • 老年看護学
  • 母性看護学
  • 小児看護学
  • 在宅看護学
  • 災害看護学などなど

さらに成人看護学は「急性期」「慢性期」「回復期」などの分野があり、手術直後の患者さんへの看護や、長期的に疾患を患っている人への看護を学んでいきます。

例えば、手術直前の子どもに対しては、絵やイラストを用いて手術内容を説明したり、保護者への関わり方などを考えていく必要があります。
しかし、高齢者が対象となってくると、高齢者特有の合併症が術後に現れてくるため、それらを見通した看護が必要になっていきます。

このように対象によって関わり方が変化してくるため、柔軟な思考力やアセスメント力が問われてきます。

私は考え方も硬いし、柔軟な思考力も持っていないよ〜

そう感じてしまうかもしれませんが、心配することはありません。

誰にでも初めてのことはあります。あなただけではなく、2年生全員が「領域別看護学」の学習は初めてです。

少しずつ、周囲の人と協力しながら授業を学んでいけば自然と看護に対する考え方が養われていきます。

また、2年生になるとグループワークの授業も増えてきます。

グループワークとは与えられた課題に沿って、あらかじめ決められたグループで話し合いながら課題をクリアしていく授業のことをいいます。

具体的には、患者さんの情報が書かれた事例が全員に配布され、それに対する看護をグループで考えていきます。

「どのように看護を展開していくか?」
「なぜその看護を提供するのか?」

などをグループで話し合いながら進めていくため、メンバーとのコミュニケーションは必須となります。

コミュニケーションが得意な人はいいかもしれませんが、コミュニケーションが苦手な人にとっては難しい授業形式です。

筆者もどちらかといえば、コミュニケーションが苦手なタイプでした。

そのため、話すことよりも聞く側に徹し、意見を求められたときは教科書に書いてあるような回答をしたり、誰かが発言した意見を自分なりに考えてみたりと工夫して、グループワークを乗り切りました。

★グループワークが上手くいくコツ★
「教科書に書いてあることを自分の言葉で言う」
「誰かの意見を少し変えて発言する」

演習内容

【2年生の演習の特徴】

  • 領域別の看護に沿った演習を行う
  • 根拠が問われてくる!!

2年生にもなると演習には大分慣れてくるため、事前レポートや演習自体に苦しむことは少なくなります。

しかし、2年生の末には実習が控えています。そのため、教員達も多少厳しくなり、「どうしてこのケアを行う必要があるの?」「この対象の注意点は?」など細かな部分に突っ込んできます。

看護において根拠を考えることは最も大切です。

なぜなら、看護は直接患者さんの体に触れるため、「何のためにこの処置をするのか」「なぜこのケアを行う必要があるのか」を考えること不必要なケアを施さない=患者さんに安楽なケアを提供することに繋がります。

また根拠を考えることで、医療ミスを防げるため、自分自身を守ることにも繋がります。

期末テスト

【2年生の期末テストの特徴】

  • 領域別看護のテスト(特に成人)が難しかった!!
  • 病態治療学も難しい!!

1年生では人体の解剖生理、2年生では病態治療学のテストが難しいことが一般的です。

多くの学校では、解剖生理や病態治療学は病院のDrが外部講師として教えてくれます。そのため、テストを作るのももちろんDrです。

Drが作るテスト…

本当に難しいんです。

看護学校のテストは大体の教科はレジュメを丸暗記すれば赤点は回避できるのですが、人体の解剖生理や病態治療学などのDrが作るテストだけは、レジュメ丸暗記では太刀打ちできませんでした。

そのため、基本的には赤点になるか合格するかは、運の要素が強いです。

ご自分を信じて頑張って下さい。

また、領域別看護学のテストもあります。

これは学校にもよりますが、僕のところでは成人看護学が一番難しかったです。

成人看護学のテストでは看護の要素よりも病態の要素が強く、授業の事例課題で出された患者の疾患などが出題されました。

例えば、事例課題で「心不全の患者」がテーマだったら、心臓の解剖生理や心不全の病態などが細かく出題されていました。

2年生になると領域別看護学に加え、病態の知識も勉強していかなければいけないので、1年生の頃とはまた違った大変さがあると思います。

実習内容

【2年生の実習の特徴】

  • 基礎看護学実習がある
  • 2年生の末には領域別実習が始まる

2年生の6月くらいから基礎看護学実習が始まります。

基礎看護学実習とは、実際に病院にいき、1人の患者さんを2〜3週間ほど受け持つ実習のことです。

初めて患者さんを受け持つため、「いよいよ看護師になるんだ」という期待感と「何の知識もないまま患者さんを受け持っていいのかな」という不安感が交差していきます。

ここで覚えておいて欲しいのは、「誰しも実習は初めてのことであり、最初のうちはみんな知識不足のまま実習に臨んでいるから大丈夫」ということです。

筆者自身も最初は訳が分からぬまま実習に臨んていました。

患者さんとの関わり方も分からない
記録の書き方も分からない
指導者への報告の仕方も分からない

全てが分からないことだらけです。

でも大丈夫。そのうち慣れてきます。

実習は数をこなすにつれ、「報告ってこういう風にすればいいのか」「記録ってこういう風に書けばいいのか」と少しずつ理解していきます。

気負わず、無理せず、自分の出来ることを少しずつやっていきましょう。

やがて2年生の終盤に差し掛かると、いよいよ領域別実習が始まります。

★領域別実習とは★

  • 1年間かけて様々な科を回りながら、患者さんを3週間ずつ受け持つ実習のこと
  • 例えば成人領域で3週間患者を受け持ち、次の小児領域でも患児を3週間受け持つ…みたいな感じ
  • 1年間の実習の中で、清拭や洗髪などの基礎的な看護技術だけでなく、コミュニケーションや記録の取り方、看護師の業務内容など様々なことを学んでいく

領域別実習の流れは、領域ごとに異なります。

例えば、小児実習なら、3週間のうち2週間は小児病棟で患児を受け持ち、残り1週間は保育園に行き、健康な子どもの発育について学びます。

【小児実習の場合】
3週間のうち、
2週間→病棟 1週間→保育園

また、老年実習の場合は、3週間のうち、2週間は老人保健施設、1週間は認知症グループホームに行き、高齢者への看護について学びます。このように、領域別実習では病院だけではなく、様々な施設や地域に出向き、色々な背景を持つ方と関わっていきます。

下記に領域別実習中の一日のスケジュールを書いてみました。朝8時には申し送りが始まるため、それまでに病棟に到着していなければいけず、毎朝7時起きです。

最初の頃は早起きに慣れませんでしたが、徐々に慣れてきます。

【領域別実習1日のタイムスケジュール】
7:00 起床
7:30 学校集合
7:40 学校出発
8:00 実習病棟到着(実習スタート)

15:30  実習終了後、カンファレンス
16:00  学校到着後、解放される
〜その後、記録と闘う

病棟では理不尽な指導者から怒られ、精一杯やった記録物も大量の修正をくらい、病棟から帰ってきたと思ったら寝る間を惜しんで記録物の修正。これをひたすら1年間繰り返します。

よく、「看護学生の彼女からLINEの返信が帰ってこない!」「実習中に別れてしまった!」などの話を聞きますが、基本的に実習中は忙しく他のことに構っている暇はありません。

もしも、この記事を読んでいる方の中に、看護学生の恋人がいる方はどうか優しく接してあげて下さい。

私生活

領域別実習が始まる2年生の末までは比較的時間に余裕があるため、楽しいです。

グループワークで仲良くなった友達と遊んだり、バイトなどをしていました。

また、初々しい1年生の頃とは異なり、この時期からいろんな意味で遊ぶようになる人が増えます。

看護学生は他の大学生に比べると、課題や実習などで忙しい日々を送っているため、その反動で酒か男に溺れるようになります。

筆者の周りでも、酒や男に溺れている人がたくさんいました。

2年生の方にアドバイス!

筆者のもとには日頃から多くの相談が寄せられます。

そのうちの一つがこちらです。

「領域別実習がきついです…学校を辞めたくなってしまいます」

2年生になってくると、各授業から様々な課題が同時に出されたり、やっと座学が終わったと思ったら次は領域別実習が始まります。

朝早くに起きて実習に行き、怖い指導者に耐えつつ患者さんと関わり、夜は睡眠時間を削って記録に取り組んでいます。

他の大学生の友達が遊んでいるのを見ると、余計に看護学生のつらさに嫌気がさしてしまいますよね。

筆者自身も同じように感じたことがあります。

「どうして看護学生はこんなに厳しい日々を送るのか?」
「そもそもこれだけきつい思いをして看護師になる意味はあるのか?」

などなど、一時期は学校を辞めてしまいたいと考えていました。

ただ、ふとある時思ったんです。

ああ、必要以上に頑張る必要はないんだ

人間は頑張り過ぎると必ず壊れます。程よく、適当に頑張ればいいんです。

常に100点を目指すのではなく、60点くらいの力で取り組み、残りは自分のための時間に使います。

そうすることで、心に余裕が生まれ、ストレスを必要以上に感じにくくなります。

実習記録は最低限受かる点数で大丈夫です。授業レポートも教科書に書いてあることをパクれば大丈夫です。あれもこれも書こうとすると疲れてしまいます。

また、指導者や先生から怒られた時は、「何言ってんだこの人は」と思ってけばいいんです。顔だけ申し訳なさそうな表情をしておいて、無理に聞く必要はありません。

日々、実習や課題で頑張っているあなたの方が十分偉いので、何か言われたときは無視しちゃいましょう。

★実習や学校が嫌になった時の対処法★

  • 60点くらいを目指す
  • 何か言われたときは顔だけ申し訳なさそうな表情で、適当に聞き流す
  • 日々頑張っているあなたは十分偉い

ただ、それでも学校を辞めたいと思っている方は、無理して学校を続ける必要はないと思います。

看護学校を辞める人は毎年少なからずいます。学校を辞めても死ぬわけじゃありません。みんな何かしらの生活を送っています。

学校を辞めてプログラミングスクールに通っている人
学校を辞めて都会に上京した人
学校を辞めて別の職場で働いている人

世の中には様々な人がいます。すべての人が看護学校に合っているとは限りません。

「今更、学校を辞める選択をして…遅くないかな」

遅くなんてありません。

かの有名なカーネルサンダースは60代の時にKFCを立ち上げました。カップヌードルの創始者、安藤百福も47歳で無一文になり、その後カップ麺を開発しました。

人生で今日が一番若い日です。

あなたにとっていい選択ができますように応援しています。

3年目の生活

さて、2年生から始まった領域別実習にも多少は慣れ始め、学校の最上級生となる3年生の特徴はこちらです。

  • ひたすら実習
  • 実習をこなすにつれ、グループメンバーの絆が深まるorメンバー間に亀裂が生まれる
  • 実習中もバイトをしている猛者がいる
  • 実習が終われば国試勉強が始まる

3年生は基本的には座学がないため「実習」と「国試勉強」が生活の中心になっていきます。

【おすすめ国試問題集・参考書はこちら】

【具体的な国試勉強方法はこちら】

実習内容

【3年生の実習の特徴】

  • 領域別実習ののち、管理職の業務や夜勤を経験する統合実習が始まる
  • 実習が進むにつれグループメンバーとの絆が深まる、あるいは、メンバー間の仲が悪くなっていく

領域別実習については、2年生の章でほとんど説明してしまったのでここでは省きます。

やがて長い領域別実習が終わると、統合実習が始まります。

★統合実習とは?★

  • これまでの領域別実習とは異なり、主任業務や師長業務を経験する
  • 主任や師長の後ろに1日ついて周り、管理者がどのような業務をするのかを学んでいく
  • 主任、師長業務の他にも、夜勤を経験する夜勤実習も含まれる

上記のように、統合実習では、主任や師長業務、夜勤などを経験していきます。

主任や師長などの管理職は、これまでの領域別実習では関わることがなかったため、その実態は謎に包まれていました。しかし、統合実習で主任や師長業務を学ぶことで、普段どんな仕事をしているのかが分かっていきます。

統合実習では、今までの領域別実習のように、患者を受け持つわけではありません。

1日中、師長や主任の後ろについて周り、時々来る師長や主任からの質問に自分なりの看護観を混ぜて発言していれば、問題なく終わる実習となります。

指導者にVSを報告したり、記録の指導があるわけでもないので、ストレスなく過ごせます。

ただ、統合実習では、師長・主任業務を経験した日の最後にカンファレンスを行います。そのカンファレンスに主任や師長が参加するので、いつもより気合を入れて発言をしていきました。(領域別実習では、毎日カンファレンスがありましたが、師長を交えることはなかったので、特に緊張感はありませんでした)夜勤実習では、初めて体験する夜勤となります。

夜勤は、これまで体験してきた業務や病棟の雰囲気がいつもと異なり、患者さんも皆寝ています。昼間の実習とは違った雰囲気の中で学ぶことができるので、とても新鮮で楽しかった記憶があります。

さらに、統合実習では、学校によってはリーダー業務や複数受け持ちを経験するところもあるみたいです。

グループメンバーとの協調性

実習の数をこなすれ、グループメンバーとの関係性が変化していきます。

それが、

メンバーと仲良くなっていくか
あるいは
メンバーと仲悪くなっていくか

です。

領域別実習は1年間行わますが、その間のグループメンバーは固定されます。

辛い実習を数多く乗り越え、記録が終わっていないメンバーがいれば全員でその子の記録を手伝うグループや、逆に、メンバーの1人を孤立させ、いじめが発生しているようなグループもいます。

正直、グループ内に話せる人がいないと1年間の実習はかなり辛いものになります。

実習中に分からないことを質問できたり、病棟で助け合ったりできるメンバーを一人は作っておきましょう。

国試勉強

国試勉強については、筆者のYouTubeInstagramで詳しく投稿していますのでよかったらそちらをご覧ください。

ちなみにですが、筆者は「わかりやすく説明する」ということをモットーに活動しています。

特に看護学生のうちは、『浸透圧』や『インスリン抵抗性』などたくさんの難しい言葉が出てきて、なかなか理解することができません。

筆者も看護学生時代には、「どうして医学って難しい言葉で説明されているんだろう」と感じていました。

難しい言葉で説明されると、「勉強は難しい=つまらない」と思ってしまい、国試勉強が捗りません。

そこで、「なるべく一般の人でも分かるような簡単な言葉とイラストで医学を解説していこう」と考え、YouTubeやInstagramで医学情報を発信していきました。

今ではSNS総フォロワー数6万人を超えており、様々な方から「わかりやすい!」との評判をいただいています。

もし興味があればYouTubeやInstagramを覗いてみてください。

【まとめ】3年間で得たもの、感じたこと

【結論】
看護学校、行って良かった!!

これまで、看護学校の辛い部分を中心に書いていきましたが、結論行ってよかったと思います。

看護学校では、他の大学や専門学校では学ぶことができないたくさんのことを学べます。

人体の仕組みや病気の勉強もとても楽しかったのですが、それ以外にも、看護学校は人として成長できた場でもあります。

例えば、実習を通して、様々な患者さんや対象者と関わり、その人たちの生き様を学ぶことで、自分自身の価値観が変わっていきます。

「末期癌で身寄りもないたった一人の患者」
「訪問看護を受けており、ゴミ屋敷に住んでいた人」
「認知症で徘徊を繰り返すおばあちゃん」

本当に様々な人と関わってきました。

これらの人たちは、僕が普通の大学に行っていたら絶対に関わることのなかった人たちです。

「この人はこんな風に考えているんだ」
「こういう風に接すればこんな表情をするんだ」

様々な人たちと関わることで、筆者自身の物の見方や考え方が変わっていき、人として成長できた3年間でした。

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