- 就職して1年経ってないけど辞めたい
- 新人だけど転職できるか不安
- 先輩の指導がキツすぎて辞めたい
などなど、皆さんはこのように考えた事はありますか?
今回は、臨床経験が浅くても転職は可能なのかというテーマについて、実際の体験談を交えながら記事を書いていきます。
★この記事はこんな方向けに書いています★
- 新卒で病棟経験1年未満だけど辞めたい方
- 1年目だけど転職を考えている方
- 実際に転職した体験談を聞きたい方
辞めたかったら辞めてもいい理由
皆さんはこのように言われたことはありませんか?
筆者も先輩から「若いうちは苦労しておいた方があとあと楽だよ」と言われたことがあります。
また、古くからのことわざに「苦労は買ってでもすべき」という言葉があります。
本当に苦労は買ってでもするべきなのでしょうか?
もちろん、頑張って続けたらその分、新しい知識や技術を獲得できますし、職場での地位も確立してきます。
しかし、「辞めたい」と思ったら無理に続ける必要はありません。
無理をしてその仕事を続けても体調を壊す可能性もありますし、それが原因でうつ病になってしまうこともあります。
人間は仕事のために生きているわけではありません。
あくまで生きる手段の一つとして仕事をしています。
そのため、今の仕事を辞めてもバイトや派遣などで生活をすることはできますし、現にそれで生活をしている人達がたくさんいます。今の仕事が全てではありません。
また、看護師の就職先は病棟だけではなく、クリニックや施設、保育園や一般企業など多岐にわたります。そのため、今の職場を辞めてもいくらでも就職先はあります。
この記事を読んでいる方が体調を壊さずに生き生きと働くことができる職場を見つけられますように祈っています。
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また、「働き始めてすぐ辞めたら親不孝!」と言われることもあるかもしれませんが、これは気にしない方がいいです。私たちは親孝行するために働いているわけではありません。
確かに、学費を親に出してもらった人にとっては、「働いてお金を貯めて親孝行しなきゃ」と思うかもしれませんが、別にその職場で働き続ける事だけが親孝行ではありません。他の仕事でもお金を貯めることはできますし、看護師の仕事だけが全てではありません。
あなたの人生です。好きなように生きれば良いんです。
臨床経験が1年未満でも退職した人の経験談
臨床経験5ヶ月で退職後、内科クリニックに転職したAさん
看護専門学校卒業後、地元の総合病院のICUに配属されたAさん。
入職当初は、「最低でも3年は続けよう!」と意気込んでおり、期待に胸を膨らませていました。
しかし、実際に勤務が始まってみると辛い毎日でした。まず、新人であるため、物品の位置や業務の流れがわからず、とにかく覚えることに必死でした。それに加え、先輩から厳しい指導を受けることも頻繁にありました。
残業をつけた日には、師長から「残業するのはあなたの能力不足だからでしょ?先輩はもっと早く仕事を終わらしているし、あなたが残業をつけるのはおかしい。」と言われ、残業代の申請を却下されることもあったそうです。
残業するのはあなた自身に問題があるから次からつけないように!!
そんな毎日が続き、徐々に精神が病んでいくAさん。夜も眠剤なしではまともに寝れず、四六時中仕事のことを考えてしまうようになりました。
メンタルクリニックに行こうとするも、3ヶ月待ちで予約が取れない状況でした。仕方なく、仕事を欠勤して田舎にあるメンタルクリニックに行ったら「うつではないよ笑 ただ仕事休みたいだけでしょ?」と言われ、さらに追い込まれていきました。
細かな経過は個人情報の観点から省きますが、最終的に別のメンタルクリニックで受診後、うつと診断され、退職に至りました。
その後、ハローワークをはじめとした様々な転職エージェントを利用し、現在の内科クリニックに転職しました。
最終的にAさんは現在の内科クリニックを含めて、5つのクリニック(メンタルクリニック1件、内科・外科クリニック3件、美容クリニック1件)の就職試験を受け、3つの内定をもらえたそうです。
★Aさんの特徴★
- 病棟経験5ヶ月で退職後、内科クリニックに転職している
- 退職理由⇨人間関係が劣悪であったことや業務量がキャパオーバーしていたこと
- 病棟経験が少なくても転職は可能で内定はもらえる!
臨床経験1ヶ月で病棟から美容Nsに転職したBさん
Bさんは看護大学卒業後、そのまま附属の大学病院に就職しました。
もともと美容系には興味があったものの、「臨床経験が3年以上ないとどこにも雇ってもらえないよ」と周りの人から言われており、経験を積むべく大学病院に就職しました。
入職する前の大学病院のイメージは「給料が良い」「教育体制が整っている」「色々な経験を積める」「福利厚生が充実している」などでした。しかし、実際に入職してみると、初任給18万円でその後も手取り20万円前後、名ばかりの残業で無駄な委員会や研修ばかりでもちろん残業代はなし、という現状でした。
一緒に就職した同期も一ヶ月経たずに退職していくこともあり、Bさんは入職1ヶ月目の5月に退職を決意しました。
師長に退職することを伝えても「あ、そう。」との一言で終わりでした。大学病院は離職率が高く、新人が退職することに当たり前になっていることから、師長も無理に引き止めなかったのでしょうね。
退職後、Bさんはもともと興味のあった美容クリニックの求人を探しました。しかし、どこの求人を見ても「臨床経験3年以上」が必須でした。
Bさんはどうしても諦めきれず、転職サイトを通さず、直接美容クリニックに連絡しました。そして3つのクリニックに連絡後、面接をしてもらえるとこになり、無事内定をもらうことができました。
★Bさんの特徴★
- 病棟経験1ヶ月で美容クリニックに転職成功している
- 転職サイトを介さず、直接美容クリニックに連絡
臨床経験10ヶ月で単発ナースになったCさん
看護学校卒業後、急性期病棟に就職したCさん。
人間関係もそこまで悪くなかったのですが、急性期ということもあり患者が亡くなることが多く、患者が死ぬことが当たり前になっている日常に耐えきれなくなっていきました。
また、Cさんの病棟ではせん妄の患者も多く、ルート類などの自己抜去リスクも高かったため、手足を抑制することも当たり前になっていました。
「人が死ぬのが当たり前」「抑制するのが当たり前」という日常に耐えきれなくなり、Cさんは退職を決意しました。
Cさんはその後、病棟には勤務せず、自分の好きな時に好きな業務をすることができる「単発ナース」として働いています。
単発のお仕事は、修学旅行に同乗するツアーナースや訪問入浴、イベントでの救護室ナースなどがあり、転職サイトから求人を探すのが一般的です。
【看護のお仕事派遣】という転職サイトは派遣や単発の求人を専門に取り扱っており、「病棟業務が疲れた人」や「自由に働きたい人」「Wワークしたい人」などにオススメです。
まとめ:病棟経験が1年未満でも転職できる!
今回は、病棟経験が1年未満でも転職できた3人の方の体験談を書きました。
これまでは「臨床経験は最低でも3年」ということが常識でした。確かに臨床経験は3年以上あれば転職先の幅も広がりますし、看護師としての知識や技術のレベルを高めることができます。
しかし、臨床経験が1年でもそれ以下でも転職することはできます。今回お話ししたように、転職サイトに登録して求人を探すことも可能ですし、あるいは転職サイトを介さずに直接希望の就職先に連絡することで転職することもできます。
看護師は転職率が高いこともあり様々な転職サイトがありますが、下記の記事では本当に優良な転職サイトをまとめていますのでよかったら覗いてみてください。
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