こんな風に、実習で悩んでいる看護学生さんは非常に多いと思いますし、僕自身も実習がめちゃめちゃ嫌いでした。
今回はそんな看護学生さんの実習を少しでも楽に乗り切れるよう「記録にそのまま使える関連図のオススメ本」や「実習中のメンタルの保ち方」などを僕の経験を踏まえて書いていこうと思います。
<この記事はこんな方向けに書いています>
・実習にストレスを感じている看護学生さん
・これから実習をする予定の看護学生さん
・看護学校/看護大学に進学予定の中高生の皆さん
<著者のプロフィールやこのサイトの使い方>
実習記録を早めに終わらすコツ!!
実習の評価点数は最低限受かる点数で良い
実習は最低限受かるくらいの点数で良いんです。
もちろん、誰よりも高い点数で実習に合格しようとすることは悪いことではありませんし、実習に全力で取り組むことも大切です。
しかし、全てを完璧にこなそうとすると人間いつかは壊れます。
ただでさえ慣れない病院という環境の中で朝8:00から夕方16:00まで患者さんのために身を粉にして実習を行なっています。指導者さんからは「根拠は?」と詰められ、Nsステーションで挨拶をすればほぼ全員から無視をされ、教員からは記録の膨大な修正をくらう。そして夜は記録に取り組みやっと寝れると思ったら朝日が昇る時間・・・・看護学生はそんな生活を1年間続けています。
もう頑張らなくて良いんです。ちゃんと登校できるだけで十分偉いんです。息してるだけで偉いんです。
「こんなキツい生活な上に常に実習を全力で取り組む?」無理無理、死にます。
実習は最低限受かる点数を目指しましょう。
・実習は最低限受かる点数で良い(100点を目指さなくても大丈夫)
・朝早く起きて学校に行くだけでも十分偉い。ほんとすごい。
取り組むことに優先順位をつける
じゃあ最低限受かる点数をとるためにはどうすれば良いのでしょうか?
基本的には物事に優先順位をつけることが重要だと考えています。
そもそも、なぜ実習が辛いかというと、多重課題が重なり、全てを全力で取り組もうとするため辛く感じるのではないでしょうか。
以下、僕が実際に行っていた優先順位の付け方をご紹介します
<翌日の行動目標や行動計画>
これは必要不可欠ですね。学校にもよりますが、僕の学校では、その日の行動目標・行動計画を担当看護師さんに朝のうちに発表しなければいけませんでした。
慣れてくると頭の中で行動目標・行動計画を立てれるようになるのでわざわざ前日に書く必要がないのですが、慣れないうちは前日に考えておきましょう。
発表できないと怒られます。。。
<指導者さんから出された課題>
これも優先度が高いです。
なぜなら、指導者から出された課題を早めに取り組むことで、ちゃんと実習に取り組んでいますアピールができるからです。
しかし、「〇〇日までにやってきてね」と日付を指定された場合は、緊急ではないので優先度は下がります。
<その日の患者さんのアセスメント>
患者さんの状態は日に日に変化します。一見何の変化を見せていないようでも、「昨日は無表情だったのに今日は笑顔が見られた」「昨日は食事3割ほどだったけど今日は1割しか食べなかった」などなど、様々な変化があったりします。
そのような変化に対して「どうしてこんな変化が見られるのか?」とアセスメントすることで、患者さんのことしっかり見てますよアピールができます。
間違いなく、実習の評価点につながります。
<翌日の検査内容>
心臓カテーテル検査やPET検査がある場合には、その検査の目的・概要・検査前後の看護を調べておきましょう。
指導者さんから「今日の検査は何のために行うの?」と質問される可能性が高いです。
上記4つの項目は一行でも良いので「ちょっとでもやってきたよ!」とアピールすることで実習の評価点につながります。
<患者さんの病気のこと>
例えば心不全の患者さんを受け持ったとします。
心不全の概要、検査項目、看護、病態生理、経過・・・・これらを全てやろうとすると日が暮れてしまいます。
そもそも実習は日が経つにつれ学びが深まっていくものなので、最初から患者さんの病気を全て理解する必要はありません。
そのため、必要に応じて病気の知識を付け足していけば良いんです。
なので最初っから病気のことを全て知ろうとする必要はないと考えています。
<実習の科について>
僕の同級生がそうだったのですが、「整形外科に実習中だから運動器系の病気を全てマスターしなきゃ!」と言っている人がいました。
あなたは医者ですか
とツッコミを入れたくなりますね。
もちろん実習に行っている科のことを勉強するのは大切ですが、まずは目の前の患者さんに集中しましょう。
目の前の患者さんがどんな状態なのか、どのようなケアが必要なのかを理解することが大切です。
実習の科について調べるのは余裕がある時で大丈夫です。
実習記録にそのまま使えるオススメ参考書シリーズ!
実習で睡眠時間を短くさせる要因の一つが「実習記録」です。
「看護計画の立て方がわからない」「関連図は何をどう書けばいいのか」「OTEプランってなんだ・・・」などの疑問が浮かび、実習記録に4~5時間かかってしまう人も多いのではないでしょうか。
少しでも記録にかかる時間を短縮させて、全国の看護学生さんのQOL向上に貢献したい・・・という思いから実習記録にそのまま使える参考書を紹介します。
看護計画にそのまま使える参考書
看護計画といえばOTEプランやSAOPなのですが、この本は「こーゆー病気に対してこーゆー看護計画(OTEやSOAP)を立てていくよ〜」と例を示しているのでめちゃめちゃわかりやすいです!
わざわざ本のタイトルに「看護学生のための」と入っています。とてもありがたいですね。
そしてこの本はほんとうに良書なんです・・・こんなに内容詰まってるのに3300円+税で買えちゃって良いのかと。
ちなみにこちらの記事では本の中身をチラ見せしていますのでよかったらご覧ください
病態生理の理解につながる参考書
この本は浮腫や黄疸、便秘などの基本的な病態生理が書いてあります。何より分厚いので収録されている疾患数が多いことが特徴です!
病態のメカニズムが結構難しい言葉で書かれているので、初歩的なことを理解していないと難しく感じてしまうかもしれません。
ちなみに僕のInstagramでは「難しい言葉を使わない」「簡単なイラストを用いる」をモットーに勉強ノートを公開しているのでよかったらご覧ください!
実習中のメンタルの保ち方
理不尽なことで怒られた場合
質問に答えられなかったら「こんなこともわからないの?」
報告しようと思って声をかけたら「今忙しいの。見てわからない?」
ちょっと時間置いて報告しようと思ったら「何であの時報告しなかったの?今更遅いよ」
などなど、カースト最底辺の看護学生は常に理不尽なことで怒られがちです。
しかし!!
学生はわからないことが当たり前だし、そもそも分からないから実習に行って学ぶんです。
また、忙しいことが見てわかるんだったら最初から声なんてかけませんし、報告が遅いのはこちらが様子を伺ってそれなりに気を遣って声をかけた結果です。遅いのはお前の婚期じゃ。
臨床現場ではこんな当たり前のこともわからない看護師さんたちがウヨウヨいます。
その人たちに何か言われたら気にしないようにしましょう。
この人たちは自分中心でしか物事を見られない可哀想な人たちなんだ
と哀れんであげましょう。せめて来世は優しい人間に生まれてきますようにと祈ってあげましょう。
長文になりましたが、最後まで拙い文章を読んでくださってありがとうございました。
全国の看護学生さんが素敵な看護師さんになれますように。
看護大学にいくべきか、看護専門学校にいくべきか。迷っている方向けに書いた記事はこちら
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